コラム

不動産を高く、確実に売るためには、売却のコツや知識、事前の準備が非常に重要になります。今回は「相続した不動産を高く売る方法やその見極め方」「高額査定となるポイント」「売主が事前に準備をしておきたいこと」について説明します。

不動産売却の方法

最初に知っておきたいのが、不動産の売却方法です。不動産の売却は大きく2種類ありますが、それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

仲介

不動産売却における仲介とは、不動産会社を介して物件を買ってくれる買主を探す売却方法です。不動産会社が売却のために広告を出したり、不動産の買い手のリサーチを行ってくれることもあり、買取と比較すると高い値段で売れるケースが多くあります。そのため、多くの人が仲介での売却を選択しています。

●仲介のメリット
買取よりも希望価格で売却しやすい
売却活動をサポートしてもらえる

●仲介のデメリット
売却期間が長引く場合がある
売却が成立すると仲介手数料がかかる

買取

不動産売却における買取は、不動産会社に不動産を直接買い取ってもらう売却方法です。自分で買主を探したり、内覧などの売却活動を行う必要がないため、売却までの流れがスピーディーなことも特徴です。チラシや広告を出さずに売却できることから、売却を周囲に知られたくない場合などにも有効でしょう。

●買取のメリット
売却期間が短く、最短数日で売却と現金化が可能
仲介手数料や内覧対応が不要

●買取のデメリット
相場価格より安い価格になる場合が多い
全ての不動産が買取対象になるとは限らない

多少時間がかかっても高く売却したい場合は「仲介」
相場より安くなっても早く売却したい場合は「買取」
と考えるのがいいでしょう。

不動産を高く売るための5つのポイント

持て余している不動産はできるだけ高く売りたいものです。続いては、不動産を高く売るためのポイントやタイミングなどについて説明します。

不動産売却に関する知識を身に付けておく

不動産を高額で売却するためにまず必要なのが、売却に関する最低限の知識です。不動産の売却を検討している相場価格、税金や諸費用などに関する知識、利用できる代表的な税金の特例、不動産会社との仲介契約の種類や違いについても事前に調べておきましょう。

不動産相場を把握しておく

売却を考えている不動産の近隣の価格相場を事前に把握しておくことも大切です。相場価格を知ることで、適正な売出し価格を設定しやすくなります。相場とかけ離れた売出価格を設定すれば、売却活動が長期化するリスクが高まりますが、売出価格が適正であれば、早く高く売れる可能性も高くなります。

不動産の相場の調べ方については、こちらも合わせてご覧ください。

余裕のあるスケジュールを立てる

価格やタイミングも大切ですが、不動産を売るにはある程度時間が必要になるため、売却までのスケジュールを考える必要があります。スケジュールに余裕がないと急いで売却しようとするあまり、大幅な値引き交渉に応じてしまうことも。売却活動は1年程度かかると考えておきましょう。

高額査定が期待できる不動産のポイント

不動産価格は相場を見極めることが重要ですが、不動産の状態や周辺環境の状況も価格に大きく影響します。ここでは高額査定が期待できる不動産のポイントについて説明します。

築年数

まずは築年数について。一般的に、不動産の査定価格は築年数が浅いほど高くなります。不動産の価値がいかにして減少していくかは、数字で表される耐用年数によって示されます。この耐用年数に基づいて、不動産の価格は段階的に低下し、一定の築年数を過ぎると価格が安定し、ほとんど変動しなくなります。価格が低下する築年数や耐用年数も把握しておきしょう。

立地条件・周辺環境

立地条件や周辺環境が良好な環境であるほど不動産の価格は上がります。例えば、駅から徒歩5～10分、スーパーや病院などの施設や学校が周辺にある、高級住宅地に存在している、騒音や悪臭を発生させる嫌悪施設が近隣にないといった条件であれば、査定価格が高くなる傾向にあります。

土地の形状・面積

一戸建てや土地の売却の場合は、土地の形状・面積によっても査定価格が変わります。角地や二面道路の土地、正方形の土地、車が2台以上並列で駐車できる間口のある長方形の土地などは、査定価格が上がりやすい土地の形状や面積の条件となります。

リフォームの有無

リフォームした物件は売れやすい傾向にあります。ただし、フォーム費用を売却価格に上乗せできるとは限りません。室内に汚れがあったり、設備が破損している場合などはリフォームをする前にご相談ください。

不動産売却前にやるべきこと

不動産を早く、高く売るための売却活動には、事前準備も必須。ここでは購入希望者に向けた内覧対応や金額交渉などに重点を置いて事前に備えておきたいことをご紹介します。

内覧対応に向けた事前準備

売却活動を始めると同時にやっておきたいのが、内覧対応に向けた事前準備です。売却活動がスタートすると、購入検討者が内覧に来ることになります。室内を状態よく、清潔に保つために整理整頓や清掃、購入希望者に向けた不動産に関する資料などの準備など、印象の良い内覧を行うための準備をしっかりと行いましょう。

売出し価格の設定

不動産の売却活動が始まると、購入希望者から値引きを交渉される場合が多々あります。早く買い取ってもらうために価格を抑えて売り出していると、値引き交渉を受ける余裕がなくなることもあります。不動産会社の担当者と相談しながら、適切な売出し価格を設定できるよう準備しましょう。

まとめ|高額売却のコツと事前準備は不動産のプロに相談を

今回は相続した不動産を高く売るための方法や見極めのポイント、売却に向けた事前準備について説明しました。不動産売却に関する最低限の知識を身に付けつつ、難解な手続きなどはその地域に特化した不動産会社が心強いパートナーになってくれることでしょう。高額売却や売却に向けた事前準備についても、新潟の不動産のプロである当社にお気軽にご相談ください。

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