コラム

2024.12.31 実家じまいが寂しいと感じる3つの理由とは?効果的な対処法も解説

売る
実家じまいが寂しいと感じる3つの理由とは?効果的な対処法も解説

親の他界後、実家じまいを考える方は多いでしょう。

いざ手放そうにも、寂しさから実家じまいを止めてしまうケースもありますよね。大切な思い出の詰まった実家だからこそ、寂しさやつらさを感じるのは自然なことです。

この記事では新潟市中央区の竹鼻不動産事務所、実家じまいが寂しいと感じる3つの理由や対処方法、つらくても片付けるべき理由を紹介します。

実家じまいが寂しくて手を止めてしまう方は、ぜひ参考にしてください。

実家じまいが寂しいと感じる3つの理由

実家じまいをするにあたって寂しい、つらいと感じる理由は個人によってさまざまです。

ここでは代表的な理由を3つ紹介します。

  • 家族との思い出
  • 心の拠り所の喪失
  • 今までの歴史が途絶えた気がするから

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家族との思い出

実家には日々の思い出や家族との記憶が詰まっています。愛着があるのは当然ですよね。

幼少期から学生時代、人によっては社会人になってからも住み続け、長い時間を過ごしてきた大切な場所です。過ごした時間が長ければ長いほど、寂しさやつらさは顕著に現れます。

実家のそこかしこに思い出が宿っているため、気持ちの切り替えが難しい方も多いのではないでしょうか。

もちろん、思い出は大切です。しかし、思い出は実家だけではなく、心の中にも存在します。物質的ではなく精神的なものに目を向けましょう。実家じまいをしたからといって、思い出が消えたわけではないことに気付けるはずです。

心の拠り所の喪失

進学や就職で実家を離れた場合、壁に当たった際に「戻る場所」として実家を思い浮かべる方もいるでしょう。このような思いがある方にとって、実家じまいは強い喪失感が伴います。

実家の存在に精神的に助けられた方ほど、手放したくないと感じるのは自然なことです。

年齢によって実家じまいへの受け止め方は異なります。20~30代は、経済的な負担や生活の変化から不安が大きくなりやすいため、家族や友人とのつながりが重要です。40~50代になると、親の介護や相続問題に直面する時期に差しかかるため、現実的な決断を迫られるでしょう。

とはいえ、どの年代においても新しい生活や価値観に目を向けると、気持ちの整理ができます。自分のペースで、実家の喪失を乗り越えましょう。

今までの歴史が途絶えた気がするから

生まれ育った家は単に「住んでいた場所」ではありません。家族と過ごした時間や経験が残る空間です。

このような思い出があるため、実家じまいは自身の過去との別れと感じるのでしょう。そのため、心の整理が難しいと感じる人も少なくありません。

たとえば、幼少期に使っていた部屋や親と食事を囲んだダイニングは、自分の成長を振り返る場所です。このような場所を失うことで、自分の人生の一部が失われたように感じます。

実家じまいをした後は、自分が親族のルーツを受け継ぐ存在です。生まれ育った家を手放しても、家族や思い出、経験は次の世代に引き継げます。

家屋がなくても、記憶や家族の絆が今後につながると意識すると、心の支えになるでしょう。

寂しくても実家じまいをすべき4つの理由

実家を手放して寂しい気持ちになるならば、そのまま残しておけばいいと考える方は多くいます。しかし、誰も使用しない実家を残しておくと、予期せぬリスクが発生する可能性も。

ここでは、寂しく感じても実家じまいをするべき4つの理由を紹介します。

  • 空き家リスクを回避できる
  • まとまった金額が手に入る
  • 管理費用を削減できる
  • 気持ちの整理がつく

それぞれ詳しく見ていきましょう。

空き家リスクを回避できる

両親が他界し、実家が空き家になった場合、適切な管理ができないと以下のリスクが発生します。

建物の維持管理
  • 定期的な訪問と点検が必要
  • 体力や時間の負担があり、生活に影響が出る可能性
税金などの費用負担
  • 建物や設備の劣化による修繕工事やリフォーム費用
  • 所有し続ける限りかかる固定資産税などの税負担
修繕や災害対策
  • 建物の破損や倒壊などによる近隣被害
  • 災害時の対策
放火や犯罪に巻き込まれる可能性
  • 不法侵入や窃盗の現場となる可能性
  • 悪質ないたずらで放火の対象となる可能性

実家を空き家にしたまま放置するとリスクがつきまとい、対応に追われ、費用や時間を消費する事態になりかねません。

実家じまいをすれば、このような空き家リスクを回避できます。

まとまった金額が手に入る

家屋を売却すればまとまった金銭が手元に残ります。

どの程度の金額で売却できるかは、立地条件や築年数などによって異なります。とくに、中古住宅の販売価格を決定する際には、築年数が重要です。築年数が古いほど、販売価格も下がるでしょう。

不動産の売却は専門知識を求められるケースが多く、仕事や育児をこなしながら、個人で実家売却を進めるのは困難です。そのため、不動産業者への依頼が選択肢に上がります。

不動産業者は不動産のプロです。実家じまいの方法や種類を状況に合わせて提案が可能です。不動産のあらゆる課題の解決が可能でしょう。

ただし、最初から1つの不動産業者に依頼するのは、適正価格を見誤る可能性があるためおすすめしません。まずは、複数の不動産業者に査定を依頼して、信頼できる担当者を選択しましょう。

管理費用を削減できる

実家を所有し続けると維持管理費が発生し続けます。固定資産税は毎年請求され、建物自体には管理費用がかかります。

このような費用だけではありません。災害時に実家の一部が破損した場合は修繕費が必要となるうえに、瓦が落ちるなどして近隣に被害が出ると、損害賠償の可能性も。

定期的な管理を怠り、特定空き家に指定されると固定資産税が大幅に増額します。実家じまいをせず、手元に残し続けると資金の工面などに頭を悩ませるでしょう。

実家じまいをすると、このような管理費用を丸々削減できます。

気持ちの整理がつく

実家には家族との思い出がたくさん詰まっています。心の拠り所でもあるでしょう。実家じまいで手放すことを想像すると、寂しくつらい気持ちになる方も多くいます。しかし、自らの手で整理すると不思議と気持ちが整います。

大切な過去を忘れるのではなく思い出として、いつでも引き出せる状態にしておきましょう。遺品の中でもとくに思い入れがあるものは、形見分けとして手元に残すのがおすすめです。

気持ちの整理がつけば、仕事や育児、趣味など、自分の人生に時間を割けます。

実家じまいの具体的な3つの手順

実家じまいをすると決めたとしても、何から手を付ければいいのか悩む方もいるでしょう。

ここでは、実家じまいの具体的な手順を3つに分けて解説します。

  • 遺品整理
  • 実家の清掃
  • 実家の処分

それでは1つずつ見ていきます。

遺品整理

実家じまいでもっとも苦労するのが、片付けです。とくに、親が亡くなってからだと、親のものを処分するのが心苦しく、つらさを感じるケースがあります。

まずは、「残すもの」と「処分するもの」に分けることが肝心です。思い出の品が多く作業は大変ですが、最初に分別すると後の整理を効率的に進められます。

とはいえ、親世代はものを大切にする世代のため、全体的に多くの遺品があり、片付けが大変でしょう。荷物の整理に手間どり、意欲が失われる可能性も考えられます。

このような場合、遺品整理業者や不用品回収業者の利用を検討してみましょう。専門サービスの利用で、時間や労力を大幅に節約しながら、安心して作業をまかせられます。

遺品整理業者とは

遺品整理業者には故人の所持品の仕分けや清掃、不用品処分が依頼できます。必要に応じて所持品の買い取りや供養も行うケースも。

遺品整理業者は大半、遺品整理士資格を所有しています。そのため、貴重品や形見、高価なものの分別が可能です。

遺族に寄り添い、保存すべきものと処分可能なものを効率的に分けられるのが遺品整理業者のメリットです。

もちろん、費用はかかります。しかし、精神的に参っている状態での遺品整理は、なかなか進まないと予想されます。時間がいくらかかってもよいのなら、問題ないですが、そのようなわけにもいかないでしょう。

遺品整理業者へ依頼する場合、複数の業者に見積もりを取り、内訳を比較することで、適切な業者を選べます。遺品整理はデリケートな作業ですので、業者の対応が誠実かどうかを事前の確認が大切です。

実家の清掃

すべての遺品整理が済んだら、使用頻度の高かった部屋から優先して掃除しましょう。

一度で家中の掃除をしようと思うと、負担が大きいため、小分けにするのがポイントです。使用頻度の高かったリビングや水回りを優先的に掃除し、他の部屋は少しずつ進めます。

ただし、実家の汚れがひどい場合には可能な限り早急に掃除しましょう。掃除に時間がかかると、劣化が進み実家の資産価値が下がるおそれがあるためです。

汚れやすく掃除が大変な水回りは、ハウスクリーニング業者に依頼すると見違えるほどきれいにしてくれます。予算が許すなら業者への依頼もおすすめです。

実家の処分

実家の処分で真っ先に思いつくのは売却でしょう。手放すと決めたら、まずは複数の不動産業者に査定依頼をするのがおすすめです。

実家を手放す段階になって「親が購入した際の契約書や建物図面を見つけられない」というケースも見受けられます。しかし実家売却に限らず、書類の提出を求められる機会は多いです。

片付けや清掃の際に、契約書など大切な書類をまとめておきましょう。

不動産売却の専門家に相談するメリット

実家を売却する際には、不動産業者への相談が必須です。不動産売却にかかわる法律や手続き、税金に関する複雑な問題を専門家として解消できるでしょう。

実家を売却する際に、利用できる税金の軽減制度など不動産業者は熟知しています。

また、リフォームによって売却価格が上がるケースもありますが、改装内容によって販売価格の増減は変わります。どこをリフォームするか判断を専門家に委ねると失敗を防げるでしょう。

実家周辺の市場に詳しい専門家であれば、適正な売却価格の提案も可能です。売却後に後悔しないためにも、専門家と密に連携することをおすすめします。

実家じまいが寂しいときの対処法4つ

実家じまいの手順や方法が分かったとしても、寂しさが消えるわけではありません。頭では理解しているものの、気持ちがついてこないケースは多くあります。

ここでは、実家じまいが寂しいと感じた際の対処法を4つ紹介します。

  • 動画や写真に残す
  • 大切な品を選んで新しい住まいに持ち込む
  • 家族で共有する機会を作る
  • 金銭的なメリットを算出する

もちろん、対処したからといって、寂しさが消えるわけではありません。しかし、対処する・しないで気持ちの整理にかかる時間が異なります。

では、実際にどのように対処するのか詳しく見ていきましょう。

動画や写真に残す

実家の思い出を形に残すと、寂しさは和らぎます。

家屋の外観や部屋を動画や写真に収めると、大切な記憶を振り返るきっかけとして役立つでしょう。

実家を訪れた際に、写真や動画の撮影をおすすめします。

記録した写真や動画は、データとしてまとめると、後から家族や親族に共有できます。スマホで簡単に編集できるアプリを活用すれば、忙しい中でも手軽に作業を進められるでしょう。家族と共有しながら、思い出を語り合うのがおすすめです。

大切な品を選んで新しい住まいに持ち込む

実家の片付けを進める中で、何もかもを処分する必要はありません。両親との思い出が詰まった品物を今の住まいに持ち込むと、いつでも実家を振り返られます。

家族の写真や食器、置物など、ふとした瞬間に目に止まる品を選びましょう。日常の瞬間に両親や実家を思い出せるため、心が温まります。

ただし、持ち込む品物の量には注意が必要です。居住する家屋が思い出のものであふれると、かえってストレスの原因になります。「本当に必要なもの」「自分にとって価値があるもの」を基準に持ち込みましょう。

家族で共有する機会を作る

実家がどのような存在だったかの共有も、寂しさを癒す助けとなります。

家族で集まり、思い出や実家でのできごとを語り合う場を設けてみましょう。

実家や家族にまつわる思い出の共有によって、実家の価値を再認識できます。そのため、どのように処分するか、改めて話し合うきっかけにもなるでしょう。

実家の記憶を共有すると、寂しさを受け入れながらも、新たな気持ちで日常生活を送れるようになります。

金銭的なメリットを算出する

実家じまいをするとなると、不動産業者に依頼して売却活動を進めます。手続きを進める中で金銭的なメリットを細かく算出することによって、未来に目を向ける対処法です。

実家の売却が決まれば、得られる金額は数百万~数千万円になるでしょう。旅行や投資など、これからの人生を楽しむために、売却で得た資金を使用するのがおすすめです。

まとめ

実家には、親や家族との思い出や感情的な価値が詰まっています。実家じまいが寂しいのはもちろん、手放すことに不安を感じるでしょう。

実家の整理を始めるとさまざまな思い出の品が出てくるでしょう。家族で思い出を語りながら片付け、動画などの映像媒体に残すと、寂しい気持ちも和らぎます。

家族で過ごした大切な場所だからこそ、専門家や業者を上手に活用して、思い出に残る実家じまいをしましょう。

>>新潟市中央区で不動産売却するなら「竹鼻不動産事務所」