不動産買取の注意点|「早く売れる」の裏で、損しやすいポイント
「買取って、どうなんですか?」
新潟市でも、
- 空き家の管理がしんどい
- 相続で揉めそう
- とにかく早く手放したい
こういった理由で 不動産買取を検討される売主様が増えています。
先に結論を言います。
買取は「向いている人」と「向いていない人」がはっきり分かれます
この記事では、
- 不動産買取の仕組み
- よくある勘違い
- 現場で見てきた注意点
を、現場目線でまとめます。
不動産買取とは?仲介との違い
不動産買取は、
不動産会社が「買主」になる売却方法
です。
仲介との一番の違いは、
- 買主を探さない
- 内見対応がほぼ不要
- 売却時期が読める
という点。
一方で、
売却価格は相場より下がる
これが最大のデメリットです。
買取でよくある勘違い
① 「相場と同じくらいで売れる」
これは、ほぼありません。
買取価格は、
- 再販売までの期間
- リフォーム・解体費用
- 在庫リスク
- 利益
をすべて差し引いた金額です。
体感としては、
相場の7〜8割前後
が一つの目安になります。
② 「どこに頼んでも同じ」
これも違います。
買取価格は、
その会社が「どう再販売するか」
で大きく変わります。
- 自社で再販できる会社
- 転売前提の会社
- 特定エリアに強い会社
同じ物件でも、
数百万円差が出ることも普通
です。
不動産買取で特に注意したいポイント
① 「即決を迫られる」ケース
現場でよく見るのが、
「この金額は今日までです」
というやり方。
正直に言うと、
急がせてくる理由は、売主様側にほぼありません
比較されたくないだけ、 というケースも多いです。
② 条件が後から変わる
最初は高めの金額を出しておいて、
- 契約直前で減額
- 調査後に再提示
という流れも、残念ながらあります。
ポイントは、
どこまで確定した金額なのか
をはっきりさせること。
③ 契約条件をちゃんと見ていない
買取はスピード重視な分、
契約内容を流し読みしがち
です。
特に注意したいのは、
- 契約不適合責任の範囲
- 引渡し条件
- 違約条項
「全部免責」と書いてあっても、 知っている不具合を隠していいわけではありません。
買取が向いているケース
現場感覚で言うと、
買取が合うのは、こんな売主様
- 売却期限が決まっている
- 空き家の管理が限界
- 相続や共有で話が進まない
- 内見対応をしたくない
逆に、
「少し時間がかかっても高く売りたい」
なら、仲介を検討した方がいいです。
買取か仲介か、迷ったときの考え方
私がよくお伝えしているのは、
「価格」と「時間」、どちらを優先するか
を先に決めましょう、という話です。
どちらが正しい、ではありません。
今の状況に合っているか それだけです。
まとめ|買取は「楽」だけど「雑に選ぶと損しやすい」
不動産買取は、
- 早い
- 手間が少ない
その反面、
比較せずに決めると、簡単に損が出る
という側面もあります。
だからこそ、
- 金額の根拠を聞く
- 条件が確定しているか確認する
- 仲介との違いを一度並べる
このひと手間が大事です。
「買取でいいのか、仲介にするべきか」
迷っている段階でも構いません。
状況を整理するだけで、選ぶべき道は、だいたい見えてきます。
