コラム
2024.08.28 【不動産売却・賃貸】相続した空き家を貸しに出すのって儲かるの?
竹鼻不動産事務所 株式会社ふるさと不動産総研 代表の竹鼻です。
本日は、相続した空き家を貸しに出すのは儲かるかどうかについてお話しします。
まずは収益シミュレーション
〈架空の物件情報〉
所在:新潟市中央区女池1丁目
土地面積:150㎡
建物面積:100㎡
築年数:35年
間取り:4LDK
〈想定賃料〉
月額84,000円▶️年額1,008,000円
(AI査定により賃料を算出 ※結果はこちらからDLもできます)
〈年間のランニングコスト〉
管理費:55,500円(賃料の5.5%で計算)
日常修繕費用:50,000円(賃料の5%で計算)
固定資産税・都市計画税:80,000円
火災保険料:30,000円
合計:215,500円
単純に収益から経費を差し引いた手残りが792,500円。
※厳密にはここから税金が引かれますが、減価償却も加味していませんので、ここでは省略します
どうでしょうか?
副業としては悪くない収入に思われます。
ただ、現実はこの収益シミュレーションとおりに進みません。
なぜなら、この収益シミュレーションには以下のような粗があります。
・現況のまま貸せることを想定している
・高経年の物件なので大規模修繕が必要となる可能性がある
・常に入居率100%を保てるとは限らない
・入退去のたびに原状回復リフォームが必要
etc…
賃貸募集の行うために外壁・屋根塗装に150万円、お風呂の交換に70万円、キッチンの交換に50万円、壁紙の張替に30万円、給湯器の交換に15万円…(全部かかるとは限りませんが)
空室・滞納リスクや天災リスクも加味すると、思ったよりは儲からないかもしれません。
貸しに出すのは駄目なの?
そのようなことはありません。
ただし、事前に正しくシミュレーションすることが重要です。
また、同時に売却した場合はどうなるのかのシミュレーションもしておいた方が好ましいかと思います(ポジショントークになってしまいますが…)。
当事務所では、賃料および売却価格の査定を無料で行っておりますので、お悩みのようでしたら一度ご相談ください。
貸す前にこれだけは知っておいていただきたい税務上の注意点
相続した物件が被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例を適用できる物件の場合、一度貸しに出してしまうとこの制度を利用できなくなってしまいます。
非常に節税効果の高い制度ですので、その点も踏まえ、売るか貸すかを慎重にご判断ください。
おわりに
竹鼻不動産事務所では不動産を売りたい・買いたい方のご相談を受け付けております。
新潟市の不動産売買は当事務所へお任せください。
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皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
竹鼻不動産事務所 株式会社ふるさと不動産総研
代表取締役 竹鼻 宏幸