コラム

2024.11.03 新潟で住宅ローンを借りるなら!不動産業者おすすめの金融機関を目的別に紹介

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新潟で住宅ローンを借りるなら!不動産業者おすすめの金融機関を目的別に紹介

新潟県内で住宅を購入する際には、住宅ローンを取り扱う金融機関選びに直面するでしょう。

第四北越銀行や大光銀行などが候補としてあがりますが、実は目的によって最適な金融機関は異なります。

この記事では、新潟市中央区の竹鼻不動産事務所が、目的別におすすめする金融機関を紹介します。

ぜひ、新潟で住宅ローンを選ぶ際の参考にしてください。

新潟県におけるの住宅ローンの平均借入額

新潟で住宅ローンを借り入れる場合、どの程度の金額か気になっている方が多いかと思います。

住宅金融支援機構が2024年7月26日に発表した2023年度フラット35利用者調査によると、住宅ローン平均借入額は、以下の表のとおりです。

(単位:円)

  新潟県内(A) 47都道府県(B) 差額(A-B)
注文住宅のみ 36,373,000 38,613,000

(建設費:34,196,000)

(土地代:8,750,000)

-2,240,000
土地付き注文住宅 42,946,000 49,034,000

(建設費:34,058,000)

(土地代:14,196,000)

-6,088,000

47都道府県の平均と比較して、新潟県内の住宅ローン借入金額は少ない傾向があります。

なお、注文住宅のみの場合と、土地付き注文住宅を購入する場合では、建築予算に違いが出ます。

注文住宅のみの場合、借入金額すべてを建物にかけられ、好みの内装や広い坪数の住宅を建築可能です。

一方、土地の購入がある場合は借入金の総額が上がります。

借入金額には限度があるため、土地の費用がかかる分、建物にかける予算が少なくなります。価格と性能のバランスを見て、建築計画を立てましょう。

住宅ローン利用の流れ

実際に住宅ローンを利用するにあたって、どのような手順で借入を実施するのか紹介します。

住宅ローン利用には、次の5つのステップがあります。

  1. 借り入れ可能額の把握
  2. 金融機関の選択
  3. 事前審査
  4. 本審査
  5. 住宅ローン契約

借り入れ可能額の把握と金融機関の選択は事前準備に該当します。

事前準備で借り入れ可能額と金融機関に目星をつけたら、事前審査に申し込みましょう。

事前審査ではローンの支払い能力などを調査します。事前審査を通過すると、本審査が始まります。

約2週間を経て本審査を通過すれば、住宅ローン契約締結の流れとなります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

借り入れ可能額の把握

住宅ローンを利用する際は、自分が借入可能な金額の把握が大切です。

一般的な借入可能額の目安は「年収に対する年間返済額の割合が35%以内」と言われています。ただし、この割合は住宅ローン以外の借り入れ(たとえば、マイカーローンなど)もすべて含め、算出するため留意が必要です。

2022年の民間給与実態統計調査で見る平均年収の4,580,000円で計算してみたところ、借り入れ可能金額は41,340,000円でした。

また、41,340,000円借り入れた場合の月々の返済額は約134,000円で、総返済額は56,110,000円です。

(それぞれ、住宅金融支援機構公式サイト 年収から借入可能額を計算借入希望金額から返済額を計算にて金利1.840%、借入期間35年、元利均等方式の場合でシミュレーション)

とはいえ、審査に用いる金利と実行金利は異なります。

シミュレーションを使用して計算してみましたが、こちらはあくまでも目安でしかありません。実際の金額とは齟齬が生じますので注意が必要です。

  •  

金融機関の選択

新潟県内で住宅ローンを取り扱っている金融機関は、地方銀行からメガバンクまでさまざまです。

近年ではネット銀行の住宅ローンも選択肢に増えました。

住宅ローンを検討する際は、各金融機関の違いを比較した上で、自分に合ったものの選択が重要です。

以下で、各金融機関の特徴を解説します。

地方銀行

新潟県内の地方銀行といえば第四北越銀行、大光銀行です。

地方銀行のメリットは、対面でのきめ細やかな対応です。

新潟県内に実店舗を多く構えているため、気軽に立ち寄って住宅ローンの相談をしやすい点が強みです。

なお、ローン専門の店舗(コンサルティングプラザなど)は土日に営業しているため、急ぎの手続きなど、柔軟な対応ができます。

主となる地方を離れると、途端に店舗数が減るため注意が必要です。

ネット銀行

ネット銀行の特徴は、実店舗を持たない点です。

店舗維持などの管理費や人件費が少ないため、金利を低く抑えられる場合があります。

繰り上げ返済の手数料は一部返済なら無料で実施可能です。

(金融機関によっては全額繰り上げ返済の手数料も無料)

ネット銀行は他の金融機関と比べて審査期間が短く、来店も不要です。普段忙しく、金融機関に足を運べない方におすすめです。

金利重視で住宅ローンを探す人には最適ですが、対面サポートが少ないため、手続きに不安がある方は注意が必要です。

メガバンク

メガバンクとはみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行を指します。全国に支店を展開しているため、どこでも手続きしやすい利点があります。

倒産リスクが少なく、信用度の高い銀行から借り入れをしたいと考えている方にもってこいです。

住宅ローンの種類が豊富で、一般的に低金利で利用可能な点もメリットと言えるでしょう。

ただし事前審査、本審査共に基準は厳しめに設定されています。

信用金庫

新潟県内には、新潟信用金庫(新潟しんきん)や三条信用金庫(さんしん)など、9つの信用金庫があります。

銀行が営利目的の組織であるのに対して、信用金庫は地域繁栄のための組織です。

地域密着型の金融機関として地元のニーズに応えるため、メガバンクと比べて審査基準が低く設定されています。返済期間や金利の相談など、サポートも充実しています。

労働金庫

労働組合や生活協同組合(生協)で働く職員にメリットがあるのが、労働金庫の住宅ローンです。

労働組合員の場合、保証料の減額や手数料の軽減が受けられる場合が多く、安心して利用できます。

労働金庫のメリットは他行では困難な相談の受付が可能な点です。金利は高めに設定されているものの、比較的審査基準は低く設定されています。

具体的な保証料や金利は全国一律ではなく、それぞれの労働金庫で異なるため、注意が必要です。

JAバンク

JAバンクはJA(農業協同組合)が母体となる金融機関です。

農協組合員ではなくとも、JA所定の条件を満たしている方なら住宅ローンを利用できます。

低利率の場合も多いですが、支店ごとの独立採算制をとっている関係で、住宅ローンの金利は一律ではありません。

事前審査

金融機関をある程度絞り込んだら、店頭もしくはWeb上で事前審査の相談を申し込みましょう。

事前審査の相談は、メガバンクやネット銀行ではWeb上でやり取りします。

地方銀行や地域の金融機関では、平日の夕方や土日に相談会を開催しています。

金融機関での相談後、購入希望物件の見積もりを取り、事前審査に申込みましょう。このとき、審査自体は複数社に申し込んでも問題ありません。

事前審査は、ローンを返済する能力の有無を確認するためのものです。収入、返済期間、その他ローンの借入に関する状況を総合的に見て判断します。

事前審査の期間は金融機関によって異なりますが、早ければ1週間以内に通過連絡がきます。

本審査

事前審査を通過したら、土地や建物の契約後に本審査に申し込みましょう。

本審査では、事前審査同様、収入や返済期間を見られるほか、団体信用生命保険に加入できるか健康状態もチェックされます。

審査項目が多岐に渡るため、約2週間の時間をかけて通過の可否を決定します。

事前審査と比べて必要書類が多くなるため、書類の不備や誤情報の記載などがないよう気を付けましょう。

住宅ローン契約

本審査の通過後は、住宅購入に向けて住宅ローン契約を進めましょう。

金融機関や建設業者、不動産業者など住宅購入関係者で融資実行日を決め、必要書類などの手続きをします。

融資実行当日は関係者が集まり、ローン契約、所有権移転手続き、鍵の受け渡しなど、住宅購入に関する手続きを一気に進めます。

【目的別】新潟で住宅ローンを借りる際におすすめの金融機関

新潟県内で住宅ローンを借りる際に、おすすめの金融機関がどこか気になる方は多いのではないでしょうか。

ここからは、住宅ローン借り入れの4種類の目的別に、おすすめ金融機関を紹介します。

  • 店舗で相談して住宅ローンを借りたい方
  • 低金利で住宅ローンを借りたい方
  • 返済額を抑えより長期で住宅ローンを借りたい方
  • おまとめローンを利用したい方

それぞれ詳しく見ていきましょう。

店舗で相談して住宅ローンを借りたい方

専門家のサポートを受けながら手続きを進めたい方におすすめの金融機関は、第四北越銀行とイオン銀行です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

第四北越銀行

金利 特徴
  • 変動金利型 年0.875%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.350%

  • 新潟県内の住宅ローンシェアNo.1 (2024年10月)
  • 土日営業のローン専門コンサルティングプラザが複数あり手続きが便利

新潟県内、最大規模の第一地銀が第四北越銀行です。

2024年10月の変動金利は0.875%〜。

店舗数が多く、地域密着型サービスのため、相談しやすい特徴があります。

融資金額は100,000,000円まで、借入期間は最長40年までとライフプランにあった金額・期間で利用可能です。

引越し費用や家具家電の購入費用などの借り入れができるうえ、おまとめローンの提供があります。

ペアローンのリスクヘッジとして、夫婦連生プランの取り扱いがあるほか、充実した団体信用生命保険があり安心です。

ただ、金利は新潟県内の他の銀行と比べて低くない点は覚えておきましょう。

イオン銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.530%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.230%

  • イオン店舗での買い物が毎回5%引きになる特典あり
  • 土日祝日を含む365日、店舗で対面サポートが可能

ネット銀行やメガバンクに引けを取らない低金利を実現できるのがイオン銀行です。

2024年10月の変動金利は0.53%~。

土日祝日を含めた365日、店舗で専門家のサポートが受けられます。

融資金額は200,000,000円まで、借入期間は最長35年での利用が可能です。

ローン契約やイオンカードの発行など、条件クリアで完済までイオンでの買い物価格が毎日5%オフの特典が受けられます。

日常的にイオンを利用する方には大きなメリットでしょう。

引越し費用や家具家電の購入費用などはまとめて借りにくいため、自己資金がある人におすすめです。

低金利で住宅ローンを借りたい方

低金利で借り入れ、返済総額を減らしたい方におすすめの金融機関は、SBI新生銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行です。

これらの金融機関の金利水準は、共通して第四北越銀行の半分程度です。低金利で借り入れられるため、審査基準は総じて厳しく設定されています。

また、保証料ではなく事務手数料がかかるため、繰上げ返済時に返金がない点を覚えておきましょう。

それぞれ詳しく解説します。

SBI新生銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.420%
  • 当初固定金利期間10年

    年0.950%

  • 業界最低水準の低金利
  • 手数料定額型を選択すると、事務手数料が定額55,000円で利用可能

SBI新生銀行の住宅ローンは低金利と事務手数料の安さが特徴で、トータルコストを抑えられます。

2024年10月の変動金利(手数料定率型)は0.42%〜。

手数料定額型を選択すると、変動金利は0.65%となりますが、事務手数料が定額55,000円と破格です。諸費用を抑えたい場合は、こちらをおすすめします。

他行では審査に通りにくいような難しい条件でも対応できる場合があり、審査の柔軟性も魅力的です。

新潟県内に実店舗はありませんが、ビデオ通話や電話などで相談やサポートを受けられます。

みずほ銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.375%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.350%

  • Web上で完結するネット住宅ローンが低金利で利用可(左記金利適用)
  • ライフイベントに合わせて返金額の見直しができる

みずほ銀行の住宅ローンの特筆すべき点は、低金利とメガバンクならではの安心感がある点です。

2024年10月の変動金利(ネット住宅ローン)は0.375%〜。

住宅ローン手続きにはAI事前診断が導入されています。

事前審査や本審査に通る可能性を事前に確認できます。AI診断を利用して効率的に資金計画が見合っているかどうかチェックしましょう。

借り入れ後、産休や育休時には返済額の減額、ライフイベントによる家計収支の増減に応じて返済額見直しが可能です。

保険の種類も豊富で、8大疾病保障は途中脱退が可能です。借り入れ当初に低い保険料で加入可能で、合理的に返済リスクに備えられます。

三菱UFJ銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.345%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.110%

  • 2024年10月金利ランキング(変動・最下限)No.1
  • 団体信用生命保険の種類が豊富

三菱UFJ銀行の住宅ローンは低金利と手厚い団体信用生命保険が特徴です。

2024年10月の変動金利は0.345%〜。

ネットで申し込みすると、事前審査から契約まですべてWebで完結します。

借り入れ後、一部繰上返済や金利タイプ変更をネット手続きした場合、手数料が無料となります。

多彩な商品を用意しているため、マイホーム購入を検討している方のさまざまなニーズに応えられるでしょう。

団体信用生命保険に付随する保険が手厚く、7大疾病に手厚い保険や火災保険などの用意があります。団体信用生命保険のみでは保障されない分をカバー可能です。

返済額を抑えより長期で住宅ローンを借りたい方

長期で住宅ローンを組むことで、月々の返済額を抑えたい方におすすめの金融機関は、新潟信用金庫やJAバンク新潟です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

新潟信用金庫

金利 特徴
  • 変動金利 年0.865%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.150%

  • 借入期間最長50年
  • 通常の住宅ローンと無担保型住宅ローンの他、ZEH住宅限定ローンなど多彩なラインナップ

新潟信用金庫は新潟県新潟市に本店を置き、市内各所に支店を展開する信用金庫です。

2024年10月の変動金利は0.865%〜。

融資金額は200,000,000円、借入期間は最長50年までと長期の借り入れができます。

借入期間が35年を終える場合、年収や年齢、融資物件などにより借入期間に制限があります。

金利はやや高めに設定されているものの、条件を満たせば最大0.2%の引き下げ処置があります。

今なら、しんきん保証基金の住宅ローンを利用すると金利の上乗せ無しで充実した団信に加入可能です。

※金利情勢などにより、キャンペーンの期間前打ち切りや金利水準を見直す可能性があります。

JAバンク新潟

金利 特徴
  • 変動金利 年0.675%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.050%

  • 金利はJAの支店ごとに異なる 利用するJA支店の金利確認が必要

    ※左記はJA新潟市

  • 借入期間最長50年

第四北越銀行と遜色ない金利で利用できるのがJAバンク新潟の住宅ローンです。

融資金額は100,000,000円、借入期間は最長50年までと長期の借り入れができます。

借り換えの場合は最長期間が異なるため、利用する際は覚えておきましょう。

JAバンクの住宅ローンは農業者でなくても利用できますが、JA所定の条件を満たす必要があります。

なお、金利はJAバンクの支店によって異なります。事前に利用しようと考えている支店の金利をJAネットローンで確認しましょう。

おまとめローンを利用したい方

住居購入に伴う引越しや家具家電の購入費用、マイカー購入費までまとめて借り入れられる制度がおまとめローンです。

新生活にともなう出費をまとめたい方におすすめの金融機関は、東邦銀行、大光銀行、新潟県労働金庫です。

それぞれ詳しく解説します。

東邦銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.600%
  • 当初固定金利期間10年

    年2.200%

  • おまとめローンは住宅ローンに追加して最大7,000,000円まで
  • 今なら変動金利【最下限年0.600%】を条件付きで利用可

東邦銀行は福島県福島市に本店を置く地方銀行です。新潟市内に支店を展開しています。

2024年10月の変動金利は0.600%〜。

新築購入資金の場合は借入期間が最長50年となる点も特徴の一つです。

住宅購入費用のほか、以下の費用も住宅ローンに追加して最大7,000,000円まで借り入れが可能です。

  • 住宅購入に伴う諸費用や家具家電購入費用
  • 自動車購入資金などの住宅関連以外の費用
  • カードローンなどのローンのとりまとめ費用

上場企業に勤務されている方や士業の場合、低金利・低保証料で借り入れできる特徴があります。

大光銀行

金利 特徴
  • 変動金利 年0.725%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.350%

  • 最長50年、130,000,000円まで借入可 おまとめローンは7,000,000円まで
  • 金利の上乗せなしで充実した団体信用生命保険に加入できる

大光銀行は新潟県長岡市に本店を置く第二地方銀行です。

2024年10月の変動金利は0.725%〜。

金利はネット銀行やメガバンクと比べると高いですが、県内地銀や信金、信組と比べれば低く利用しやすいです。

家電や家具購入も対象のおまとめローンの利用が可能です。

ただ、おまとめローンを利用する場合、保証料が高くなる点に注意しましょう。

また、金利の上乗せなしで充実した団体信用生命保険に加入できます。

連帯債務で借り入れた場合、どちらか一方に万が一のことがあった場合、ローン残高が0円となる保証が受けられます。

新潟県労働金庫

金利 特徴
  • 変動金利 年0.900%
  • 当初固定金利期間10年

    年1.100%

  • 左記は不動産担保型で所定労働組合加入者向け金利
  • 金利や手数料が割高だが、他行と比べて審査が通りやすい

新潟県労働金庫は新潟県新潟市に本店を置く労働金庫です。

2024年10月の変動金利は0.9%〜。

住宅ローンは、労働組合に加入していなくても利用できますが、金利や手数料が割高です。

さまざまな優遇を受けるにはろうきん会員になる必要があります。

おまとめローンは最長10年間、最大3,000,000円まで住宅ローンに追加して利用可能です。

会員でない場合、金利や手数料が割高ですが、他行と比べて審査が通りやすい特徴があります。

他行で借りられなかった方は、選択肢のひとつに加えましょう。

新潟で住宅ローンを利用する時に覚えておきたいポイント

新潟県内で住宅ローンを利用するためには、金利の種類や返済方法を理解する必要があります。

ここからは、以下の項目について詳しく解説します。

  • 金利の種類とメリット・デメリット
  • ライフスタイルに適した返済方法

それぞれ詳しく見ていきましょう。

金利の種類とメリット・デメリット

住宅ローンの金利は変動金利型、全期間固定金利型、固定金利選択型の3種類あります。

それぞれの特徴とメリット、デメリットは以下のとおりです。

  特徴 メリット デメリット
変動金利型 借入期間中に適用される金利(適用金利)が変動する 長期にわたり低金利が継続する状況下で有利 市場金利が上昇すれば返済額が増えるリスク有り
全期間固定金利型 ローン契約時から完済まで金利が変わらない 市場金利の動向やリスクの心配がなく、資金計画が立てやすい 金利は変動金利型よりも高く設定
固定金利選択型 指定した期間内は金利が固定される 固定期間中は変動金利並みの低金利が適用される 期間終了後、ほかの金利タイプへの移行や固定金利選択など、再度設定の手間がかかる

変動金利型は、半年に1回のペースで市場動向に合わせて金利が変動します。もっとも低金利ですが、金利上昇のリスクが伴います。

全期間固定金利型は、3種類の中でもっとも高い金利です。しかし、借入期間中は最終返済まで同じ金利のため、返済計画が立てやすい特徴があります。

固定金利選択型は5年や10年など選択した期間、金利が固定されています。安定した返済が可能ですが、全期間の金利を固定するわけではないため、長期的な資産計画は立てにくい特徴があります。

ライフスタイルに適した返済方法

住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済の2種類の返済方法があります。

自身のライフスタイルにあわせて、どちらの返済方法が合っているのか確認しましょう。

元利均等返済

元利均等返済は毎月一定の金額を返済する方法です。

元金と利息の合計額(月々の返済額)が変わらないため、ライフプランが立てやすい返済方法です。

元利均等返済は返済当初、利息が返済金額の大部分を占めるため、元金部分の減り方が遅い特徴があります。

返済当初の返済額が高い元金均等返済と比べると、返済当初の返済額を少なく抑えられます。そのため、新生活の開始や教育資金で出費が多い世帯にとって利用しやすい方法です。

元金均等返済

元金均等返済は元金の返済額が毎月一定で、借入残高に基づいた利息が上乗せされる方法です。

元金均等返済の特徴は、返済開始当初の返済額がもっとも高くなる点です。

借入時に必要な条件(求められる収入など)も高く設定されています。

元利均等返済と比べて、将来に向けて返済額が少なくなっていくため、返済総額(返済額の合計)を抑えられます。

まとめ

住宅ローンは金利やプランなど種類が豊富なため、金融機関を選ぶまでに多くの時間を要します。納得してローン契約を結ぶためには、各金融機関の強みや自分がもっとも重視する点の理解が重要です。

住宅ローンは多くの方にとって人生で最大の借入金額です。判断が難しい場合は、専門家や業者を上手に活用してライフプランにあった借り入れ方法を選択しましょう。

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