半年後に売るとしたら、今やっておくと楽なこと|売却を「しんどくしない」準備の話
売却相談の中で、意外と多いのがこのパターンです。
「売るのは半年後くらいかなと思っていて」
このタイミング、実はかなり良いです。
なぜかというと、 売却で一番しんどい作業を、前倒しで片付けられるから。
今日は、 「半年後に売る前提なら、今やっておくと本当に楽になること」を、 現場の感覚でまとめます。
① まずは一度、相場を知っておく
売るのが半年後でも、 相場確認は今やっておいた方がいいです。
理由は単純で、
- 価格の現実を早めに知れる
- 心の準備ができる
- 売却時にブレなくなる
いざ売る段階で初めて査定を見ると、 気持ちの整理が追いつかないことが多い。
半年あれば、 「そういう価格帯なんだな」と消化できます。
② 物件の「弱点」を洗い出しておく
これはかなり大事です。
売却が長引く物件には、 だいたい同じ“つまずきポイント”があります。
- 設備が古い
- 雨漏り・におい
- 管理状態が微妙
- 書類がそろっていない
半年後に売るなら、 今のうちに「どこがネックか」を把握しておく。
直す・直さないは後で決めればいい。
知らないまま売り出すのが一番つらいです。
③ 空き家なら、最低限の管理を始めておく
空き家の場合、 ここをやっていないと後で一気に大変になります。
最低限、これは今から
- 定期的な清掃
- 通電の維持
- 換気
半年後に慌ててやるより、 今から軽く回しておく方が圧倒的に楽です。
特に換気。
半年放置すると、 におい・湿気・カビが一気に出ます。
これは売却時に、確実にマイナスになります。
④ 不要な物を少しずつ処分しておく
売却直前に一番バタつくのが、ここです。
・家具 ・家電 ・物置の中
「あとでまとめてやろう」
だいたい、うまくいきません。
半年あるなら、 月に1回、少しずつで十分です。
これだけで、 売却直前のストレスが激減します。
⑤ 必要書類を集め始める
売却が近づいてから、
「どこにいったっけ?」
となるのが書類です。
- 権利証(登記識別情報)
- 購入時の契約書
- 図面
- 修繕履歴
全部そろっていなくてもいい。
ある・ないを把握しておくだけで、後が楽です。
⑥ 「いつまでに売りたいか」を明確しておく
半年後に売る、というのも、
・半年後に売り出す ・半年後までに成約したい
で意味が変わります。
この違いが曖昧なままだと、 価格設定も戦略もブレます。
ゴールを一度、明確にしておく。
これだけで、売却は整理しやすくなります。
まとめ|半年後に売る人が一番、余裕を持てる
売却は、 「急いだ人が一番しんどい」。
半年後に売ると決めているなら、
- 相場確認
- 弱点の把握
- 空き家管理
- 片付け
- 書類整理
これを今、少しずつやっておくだけで、 売却は驚くほど楽になります。
準備は、売却の一部です。
動き出す前のこの時期が、 一番コスパがいい。
