新潟市の不動産売却相場|まず知っておきたい「相場の考え方」と自分でできる確認方法
不動産を売ろうと考えたとき、 ほとんどの売主様が最初に気になるのが「いくらで売れるのか」、つまり相場です。
新潟市でも、
「今の相場って上がってる?下がってる?」 「ネットに出ている価格は本当?」
こんな質問を、現場で本当によく受けます。
ただ、最初にお伝えしておきたいのは、
不動産の相場は、ひとつの数字で決まるものではない
ということです。
この記事では、
- 新潟市の不動産売却相場の考え方
- 「相場」と「売出価格」の違い
- 売主様ご自身で相場を確認する方法
を、現場目線で整理します。
新潟市の不動産売却相場は「エリア差」がかなり大きい
新潟市は一括りにされがちですが、 実際にはエリアごとの差がかなりあります。
例えば、
- 中央区(万代・古町・上所・女池など)
- 東区・西区の住宅地
- 秋葉区・南区・北区の郊外エリア
このあたりでは、
同じ築年数・同じ広さでも、売却価格が数百万円単位で変わる
ことは珍しくありません。
理由はシンプルで、
- 人口動態
- 生活利便性
- 需要の強さ(買いたい人の数)
が、エリアごとにまったく違うからです。
「相場価格」と「売出価格」は別物
ここ、かなり誤解されやすいポイントです。
ネットやチラシで見る価格は、 ほとんどが売出価格です。
一方で、
相場価格=実際に成約している価格帯
になります。
つまり、
- 売出価格:売主様の希望や戦略が反映された価格
- 相場価格:市場が「その金額なら買う」と判断した結果
この2つは、必ずしも一致しません。
「この辺は3,000万円くらいで売れるらしい」
という話も、
3,200万円で出して、2,980万円で決まっている
というようなケースがほとんどです。
新潟市の相場を見るときに押さえたい3つの軸
① エリア(町名レベルで見る)
「新潟市」ではなく、
中央区○丁目、東区○町
くらいまで絞らないと、相場は見えてきません。
② 物件種別(戸建・マンション・土地)
同じエリアでも、
- 戸建
- 区分マンション
- 土地
では、見方がまったく変わります。
特にマンションは、
- 管理状態
- 修繕積立金
- 築年数
の影響が大きく、 戸建は土地の評価がベースになります。
③ 築年数と状態
築年数は分かりやすい指標ですが、
実務では「状態」のほうが重要
になることも多いです。
- メンテナンスされているか
- リフォーム履歴があるか
- そのまま住めるか
同じ築30年でも、 評価が大きく変わる理由です。
自分でできる相場の確認方法
「不動産会社に行く前に、ある程度知っておきたい」
これは、とても健全だと思います。
① 不動産情報ライブラリ(国交省)
国土交通省が公開している 不動産情報ライブラリでは、
実際の成約価格を確認できます。
検索のコツは、
- エリアを絞る
- 直近1〜2年を見る
- 極端に条件が違う事例は除く
完璧ではありませんが、
「この辺はこの価格帯で決まっている」
という感覚はつかめます。
② ポータルサイトで「売れていない価格」を見る
SUUMOやHOME’Sなどのポータルは、
売出価格を見る場所です。
ポイントは、
- 長く掲載されている物件
- 何度も価格が下がっている物件
これらは、
相場より高い可能性が高い
と判断できます。
③ 最後は「人の目」で補正する
データは便利ですが、
日当たり・道路・近隣状況・管理状態
こういった部分は、数字に出ません。
だから最終的には、
現場を見ている不動産会社の意見で補正
するのが現実的です。
相場を知ったあとにやってはいけないこと
相場を調べたあと、 よくある失敗があります。
- 一番高い売出事例を基準にする
- 希望価格だけで売り出す
- 相場を無視して長期化させる
相場は、
「この価格帯なら市場が動く」という目安
です。
高く売ること自体は悪くありません。
ただ、
高く「言う」ことと、高く「売る」ことは別
という点は、強くお伝えしておきたいです。
まとめ|新潟市の不動産相場は「調べ方」と「使い方」が大事
新潟市の不動産売却相場は、
- エリア差が大きい
- 売出価格と成約価格は違う
- データ+現場感覚で見る
この3点を押さえるだけで、 見え方がかなり変わります。
相場を知る目的は、
安心して判断するため
です。
もし、
「この価格で本当に売れるのか?」 「売るなら、どの戦い方がいいのか?」
そんな疑問が出てきたら、 相場の数字を持ったうえで相談してもらえれば十分です。
