不動産会社の選び方|「売る」と決めたあとに、一番差がつくポイント
不動産を売ろうと決めたあと、 多くの売主様が次に悩むのがここです。
「結局、どの不動産会社に頼めばいいのか分からない」
新潟市でも、これは本当によく聞きます。
査定額はバラバラ。 どの会社も「うちなら売れます」と言う。
正直、売主様の立場からしたら、
判断材料が多すぎて、逆に決められない
状態になりがちです。
この記事では、 日々売却の現場に立っている立場から、
- 「売れる不動産会社」と「売れない不動産会社」の違い
- 査定額よりも見るべきポイント
- 売主様が後悔しにくい会社選びの順番
を、できるだけ正直に整理します。
最初に知っておいてほしい前提
まず大前提として。
不動産会社によって、売却結果は普通に変わります。
同じ物件・同じ価格でも、
- すぐ決まる
- 長期化する
- 何度も値下げして終わる
この差は、 「会社選び」でほぼ決まる と言っても言い過ぎではありません。
① 査定額の高さで選ぶと、失敗しやすい
これは耳が痛い話ですが、 一番多い失敗パターンです。
「一番高い査定を出した会社に頼んだ」
気持ちは分かります。
でも実務では、
高く言う会社=高く売れる会社
ではありません。
むしろ、
- 媒介を取りたいだけの高値
- 後から値下げ前提の数字
こういう査定も、普通にあります。
見るべきなのは金額そのものではなく、
「その価格で、どう売るつもりなのか」
ここです。
② 「売却の説明」が具体的かどうか
信頼できる不動産会社は、
- どんな買主を想定しているか
- どこに情報を出すか
- 反響がなかった場合、どう動くか
このあたりを、
数字と手順で説明できます。
逆に注意したいのは、
- 「とりあえず出してみましょう」
- 「様子を見ましょう」
で終わるケース。
これ、 戦略がない状態 で走り出しています。
③ 物件の種類に慣れているか
不動産会社には、得意・不得意があります。
- 戸建が中心の会社
- マンションが中心の会社
- 土地・収益物件に強い会社
売りたい物件と、 会社の得意分野がズレていると、
売り方もズレます。
確認したいのは、
「似た物件を、最近どう売ったか」
この質問に具体例で答えられるかどうか。
④ 囲い込みの気配がないか
少し踏み込んだ話をします。
不動産業界には、
両手仲介を狙って、情報を閉じる
動きが残っている会社もあります。
売主様としては、
- きちんとレインズに登録されるか
- 他社からの問い合わせを遮らないか
ここは意識した方がいい。
「うちで全部やります」は、 一見良さそうで、
売却チャンスを狭めている
こともあります。
⑤ 担当者と腹を割って話せるか
最終的には、ここです。
売却は、
- 価格の判断
- 値下げの判断
- 条件交渉
感情が動く場面が必ず出ます。
そのときに、
- 良いことも
- 厳しいことも
正直に言ってくれる担当者か。
ここを軽視すると、 あとでしんどくなります。
不動産会社選びのおすすめ順
売ると決めたら、 この順番で見ていくと整理しやすいです。
- ① 査定額の「根拠」と「売り方」を聞く
- ② 似た物件の売却実績を確認する
- ③ 囲い込みの姿勢がないかを見る
- ④ 担当者と話して違和感がないか
査定額は、 最後の確認項目 くらいでちょうどいい。
まとめ|不動産会社選びは「安心して任せられるか」で決める
不動産を売るとき、
一番高く言った会社 一番有名な会社
が、 必ずしも正解とは限りません。
大事なのは、
その会社・その担当者と組んで、 納得して売却を進められるか
売却は、 一度きりの大きな判断です。
「この人なら、 途中で状況が変わっても ちゃんと相談できそう」
そう思える相手を選ぶ。
それが結果的に、 一番後悔の少ない不動産会社選びになります。



