新潟市東区の最新地価情報!地価の変動率で売り時・買い時を考察
平日の夕方、イオン新潟東の駐車場が少し混みはじめる時間帯。
仕事帰りに買い物を済ませる人、子どもを迎えに行く途中の車。新潟市東区の日常は、派手さはないものの、こうした生活の気配が絶えず流れています。
住宅地と商業施設がほどよく混ざり、少し走れば工場地帯や空港方面にも出られる。東区に住んでいる人からは「何でも近くにある」「意外と不便を感じない」といった声を聞くこともあります。
今回は不動産売却・購入の視点から、新潟市東区の中でも動きが見えやすいエリアを拾いながら、国土交通省と新潟市が公表している令和5年度の地価データをもとに、最近の傾向を整理してみました。
地価がじわっと動いている新興住宅地
新潟市東区は、もともと商工業が根付いてきたエリアです。
工場や倉庫が点在し、その間に住宅地が広がる独特の景色。そこにここ数年、新しい分譲地や商業施設が少しずつ加わってきました。
数字だけを見ると、2023年の地価変動率は派手ではありません。ただ、竹尾や寺山、浜谷町周辺では2%を超える上昇が見られ、「選ばれる場所がだんだん絞られてきている」そんな印象もあります。
ここでは、東区の中でも住宅地として動きが出やすいと感じられるエリアを3つ紹介します。
新潟市東区浜谷町2丁目
【地価変動率】 +2.91%(2024年2月現在)
【地価】4万6000円/m2 【坪単価】15万2066円/坪
空港通り沿いを走っていると、自然と目に入る浜谷町エリア。
昔ながらの飲食店と新しい店舗が混在していて、昼と夜で表情が少し変わります。
物見山や空港西の住宅地が隣接しており、古くからの住民と比較的新しい世帯が同じ町内に暮らしているのも特徴です。アクセス面を重視する人からの相談が増えている、そんな声も耳にします。
新潟市東区寺山3丁目
【地価変動率】 +2.07%(2024年2月現在)
【地価】6万9100円/m2 【坪単価】22万8429円/坪
寺山と聞くと、「買い物が楽」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
大型スーパーや飲食店が徒歩圏内にあり、週末にわざわざ遠出しなくても用事が済む便利さがあります。
駅まではやや距離がありますが、バス路線やバイパスの入口が近いこともあり、車移動が中心の家庭には受け入れられやすい印象です。松崎エリアが近い点を評価する人も少なくありません。
新潟市東区東明5丁目
【地価変動率】 +1.85%(2024年2月現在)
【地価】8万2800円/m2 【坪単価】27万3719円/坪
東明エリアは、新潟市中心部への距離感がちょうどいい場所。
紫竹山ICやJR越後石山駅が近く、通勤時間を重視する人から名前が挙がりやすい地域です。
学校やコンビニが点在し、アパートと戸建てが混在する街並み。売却相談では「場所の説明がしやすい」という声が出ることもあります。
落ち着いた暮らしを選ぶ人が多い住宅街
一方で、地価が大きく動いていないエリアも東区には残っています。
国道113号や河渡エリアから少し内側に入った住宅街は、昔ながらの落ち着いた雰囲気が今も色濃く残っています。
派手な開発は少ないものの、公園や学校、病院が身近にあり、生活リズムを崩さずに暮らせる。そうした点を重視する人に選ばれている印象です。
新潟市東区有楽1丁目
【地価変動率】 0.00%(2024年2月現在)
【地価】7万2000円/m2 【坪単価】23万8016円/坪
有楽エリアは、車で少し走れば大型店舗がそろう立地。
一方で、住宅街の中は静かで、昔から住んでいる世帯も多く見られます。
派手さはありませんが、「暮らしやすさ」という言葉がしっくりくる場所。購入を検討する人にとっては、落ち着いた選択肢のひとつになりそうです。
新潟市東区松和町
【地価変動率】 +0.13%(2024年2月現在)
【地価】7万7000円/m2 【坪単価】25万4545円/坪
じゅんさい池公園や松風緑道が身近にある松和町。
散歩をしていると、季節の変化を感じやすいエリアです。
地価はほぼ横ばいですが、その分、急な変動を気にせず住み続けたい人には合っているかもしれません。新築と古い住宅が自然に混ざっているのも、この地域らしさです。
地価が動かないことをネガティブに捉える人もいますが、購入のタイミングとしては検討しやすい、という見方もあります。
まとめ|新潟市東区の不動産は動き方を見ながら判断を
新潟市東区は、エリアごとに地価の動き方や街の表情が少しずつ異なります。
上昇している場所、落ち着いている場所。それぞれに理由があり、一概に良し悪しは決めにくいところです。
売却を考える場合も、購入を検討する場合も、タイミングや立地の見極めが重要になります。迷ったときは、不動産の専門家に相談しながら進めるのもひとつの方法です。

