新潟市中央区の女池・鳥屋野・出来島周辺で土地を売却するとき、まず気になるのは「現在いくらくらいなのか」だと思います。
2026年の公的価格を見ると、女池周辺の住宅地では坪33万円前後、出来島2丁目の路線商業地では坪48万円前後が参考になる地点として確認できます。
具体的には、令和8年地価公示の女池神明1丁目6番4が101,000円/㎡(約33.4万円/坪)、令和8年度新潟県地価調査の女池4丁目776番9外が100,000円/㎡(約33.1万円/坪)、出来島2丁目281番1外が146,000円/㎡(約48.3万円/坪)です。
一方、2026年の地価公示・地価調査には、町名「鳥屋野」の直接の標準地・基準地は確認できません。
そのため、近隣地点の数字をそのまま「鳥屋野の坪単価」として扱うのではなく、鳥屋野については道路、面積、用途地域、土地利用、実際の成約事例などから個別に価格を判断する必要があります。
また、公示地価や基準地価は特定地点の公的な参考価格です。実際の土地売却価格は、道路、間口、土地面積、形状、駐車場、古家、解体費、用途地域、そして買主の総予算によって変わります。
この記事では、2026年の最新公的価格をもとに、女池・鳥屋野・出来島周辺の土地価格の見方と、実際に売却するときに確認したいポイントを整理します。
この記事の要点
| 対象エリア | 新潟市中央区の女池・鳥屋野・出来島周辺 |
|---|---|
| 女池の公的価格 | 約33万円/坪前後が参考になる地点あり |
| 出来島の公的価格 | 出来島2丁目の路線商業地で約48.3万円/坪 |
| 鳥屋野 | 2026年の地価公示・地価調査に町名「鳥屋野」の直接地点は確認できず |
| 価格を見るときの注意点 | 公的価格は実際の成約価格ではなく、個別条件によって売却価格は変わる |
| 売却時の重要点 | 坪単価だけでなく、道路・間口・駐車場・建築費を含めた買主の総予算を見る |
2026年|女池・鳥屋野・出来島周辺の土地価格
まず、公的価格として直接確認できる地点を整理します。
| 地点 | 調査 | 価格時点 | 価格 | 坪換算 | 前年比 | 地点の性格 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 女池神明1丁目6番4 | 令和8年地価公示 | 2026年1月1日 | 101,000円/㎡ | 約33.4万円/坪 | +3.2% | 住宅地 | 新潟県「令和8年公示価格一覧」 |
| 女池4丁目776番9外 | 令和8年度新潟県地価調査 | 2026年7月1日 | 100,000円/㎡ | 約33.1万円/坪 | +4.2% | 住宅地 | 新潟県「令和8年度地価調査 標準価格一覧表」 |
| 出来島2丁目281番1外 | 令和8年度新潟県地価調査 | 2026年7月1日 | 146,000円/㎡ | 約48.3万円/坪 | +5.0% | 路線商業地 | 新潟県「令和8年度地価調査 標準価格一覧表」 |
女池周辺の2地点は、おおむね坪33万円前後です。
一方、出来島2丁目は約48.3万円/坪ですが、この地点は女池と同じ住宅地ではなく、幹線道路沿いの商業地として評価されている地点です。
そのため、
「女池は坪33万円、出来島は坪48万円だから、出来島の方が15万円/坪高い」
という単純な比較はできません。
土地の用途や道路条件、周辺の土地利用が違えば、評価方法も変わります。
なお、地価公示は毎年1月1日時点、地価調査は毎年7月1日時点の価格です。調査制度と価格時点が異なるため、同じ日に評価した3地点を比較しているわけではない点にも注意してください。
50坪ならいくら?公的価格から単純計算した参考額
価格感をイメージしやすくするため、公的価格を40坪・50坪・60坪へ単純に掛けてみます。
| 参考地点 | 40坪 | 50坪 | 60坪 |
|---|---|---|---|
| 女池神明1丁目 約33.4万円/坪 |
約1,336万円 | 約1,669万円 | 約2,003万円 |
| 女池4丁目 約33.1万円/坪 |
約1,322万円 | 約1,653万円 | 約1,983万円 |
| 出来島2丁目 約48.3万円/坪 |
約1,931万円 | 約2,413万円 | 約2,896万円 |
ただし、これは公的な㎡単価を土地面積へ単純に掛けただけの計算例です。
「女池の50坪なら1,650万円程度で売れる」「出来島の50坪なら2,400万円程度で成約する」という意味ではありません。
同じ50坪でも、
- 前面道路
- 間口
- 土地形状
- 方角
- 用途地域
- 駐車場の取りやすさ
- 古家・解体費
などによって買主からの評価は変わります。
2025年から2026年にかけて公的価格は上昇
今回確認した3地点は、いずれも前年から価格が上昇しています。
| 地点 | 2025年 | 2026年 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 女池神明1丁目 | 97,900円/㎡ | 101,000円/㎡ | +3.2% |
| 女池4丁目 | 96,000円/㎡ | 100,000円/㎡ | +4.2% |
| 出来島2丁目 | 139,000円/㎡ | 146,000円/㎡ | +5.0% |
令和8年度新潟県地価調査では、新潟市の住宅地平均も前年比+0.5%となっており、新潟市中央区では住宅地10地点で価格上昇が確認されています。
ただし、
公的地価が4%上がったから、自分の土地も4%高く売れるという意味ではありません。
公示地価・基準地価の前年比は、その同一地点について前年と比較した数字です。
実際の売却価格は、その土地固有の条件と、その時点で存在する買主・競合によって決まります。
鳥屋野の土地価格はどう見る?|直接の公的地点がない場合
今回、令和8年地価公示と令和8年度新潟県地価調査の価格一覧を確認しましたが、町名「鳥屋野」の標準地・基準地は確認できませんでした。
そのため、女池・出来島・網川原など周辺地点の価格をそのまま鳥屋野の坪単価として表示することはしていません。
鳥屋野では、場所によって土地の見られ方が変わります。
- 一般の住宅用地として見られやすい土地
- 幹線道路へのアクセスを評価される土地
- 鳥屋野潟周辺の環境を評価される土地
- 比較的大きく、事業・収益用途も検討できる土地
では、買主も価格の考え方も違います。
直接の公的価格がないエリアでは、無理に近隣地点の坪単価を当てはめるより、
- 実際の成約事例
- 現在の売出物件
- 道路・間口
- 土地面積
- 用途地域
- 想定される買主
を確認する方が、実際の査定には近づきます。
女池・鳥屋野・出来島は同じ価格帯として扱わない
女池・鳥屋野・出来島はいずれも新潟市中央区南側の生活圏として比較されることがありますが、土地売却では一括りにしない方がよいでしょう。
| エリア | 見られやすい特徴 | 売却時に確認したいこと |
|---|---|---|
| 女池周辺 | 住宅地としての生活利便性、幹線道路へのアクセス | 道路、間口、駐車場、建築総予算 |
| 鳥屋野周辺 | 場所・面積により住宅・事業・収益用途で見られ方が変わる | 土地面積、用途地域、道路、想定買主 |
| 出来島周辺 | 住宅・事務所・店舗等の用途が混在する場所がある | 住宅地か路線商業地か、用途地域、道路条件 |
特に出来島では、住宅地と幹線道路沿いの土地を分けて考えることが重要です。
出来島2丁目の146,000円/㎡という基準地価格を、出来島の住宅地すべてへ当てはめることはできません。
公示地価・基準地価と実際の売却価格は違う
公示地価と基準地価は、土地価格を考えるうえで重要な指標です。
一方で、それ自体が実際の成約価格ではありません。
土地売却では、主に次の情報を分けて確認します。
| 情報 | 何を見るものか |
|---|---|
| 地価公示・地価調査 | 公的な土地価格と地域の地価動向 |
| 実際の成約事例 | 市場で売主と買主が合意した価格 |
| 現在の売出物件 | 買主が現在比較している競合 |
| 個別の土地条件 | 道路・間口・形状・用途・解体費等の補正要因 |
査定では、これらを一つの数字として混ぜるのではなく、それぞれ別の判断材料として使います。
土地価格は「坪単価」より買主の総予算で見る
土地売却では坪単価が分かりやすいため、売主側はどうしても「坪いくら」で考えやすくなります。
しかし、住宅を建てる買主は土地代だけを支払うわけではありません。
例えば、
- 土地代
- 建物価格
- 外構費
- 地盤改良費
- 古家があれば解体費
- 住宅ローン等の諸費用
まで含めて予算を考えます。
例えば50坪・1,700万円の土地でも、建物・外構等を合わせて総額5,500万円になるのであれば、その総額を支払える買主がどれくらいいるかを見る必要があります。
反対に坪単価が少し高くても、道路・間口がよく、造成や追加工事の負担が小さい土地なら、買主から選ばれやすいことがあります。
「坪いくらで売りたいか」だけでなく、「その土地を買って建物まで建てると全部でいくらになるか」を考える。
新潟市の住宅用地では、この視点が重要です。
女池で土地価格に影響しやすいポイント
女池周辺では住宅用地として検討される土地も多いため、住宅と駐車場を配置しやすいかが価格に影響します。
特に確認したいのは、
- 前面道路の幅
- 間口
- 車の出入り
- 駐車場を何台確保できるか
- 住宅を配置した後の外構計画
- 土地面積と土地建物総額
です。
同じ50坪でも、間口が十分あり駐車場を確保しやすい土地と、間口が狭く建物配置が限定される土地では、買主からの評価が変わります。
鳥屋野では「誰が買う土地か」を先に考える
鳥屋野周辺では、場所・土地面積・道路・用途地域によって買主像が変わりやすいと考えています。
一般的な住宅用地であれば、自宅用地を探す個人や建売業者が中心です。
一方、条件によっては、
- 事業者
- 収益物件を計画する事業者・投資家
- 隣地所有者
も買主候補になります。
特に面積が大きい土地は、坪単価が妥当でも総額が高くなり、個人の住宅購入者だけでは買主が限られることがあります。
その場合は、土地の使い方と買主の総予算から価格を逆算することが重要です。
出来島では「住宅地」と「路線商業地」を分ける
今回の公的価格で最も高い出来島2丁目281番1外の146,000円/㎡は、路線商業地の基準地です。
幹線道路沿いの土地では、
- 交通量
- 視認性
- 駐車場
- 用途地域
- 事業利用のしやすさ
などが評価に影響します。
一方、住宅地では、生活環境、道路、駐車場、建物配置、住宅購入者の総予算などが重要になります。
同じ「出来島」という町名でも、土地の用途と道路条件が違えば、価格の見方も変わります。
価格が下がりやすいのはどんな土地?
女池・鳥屋野・出来島周辺でも、次のような土地は公的な坪単価をそのまま当てはめにくくなります。
- 前面道路が狭い
- 間口が狭い
- 旗竿地・変形地
- 高低差がある
- 駐車場を確保しにくい
- 古家の解体費が大きい
- 境界・越境に確認事項がある
- 土地面積が大きく総額が高い
例えば坪単価が周辺より少し安くても、解体や造成に大きな費用が必要なら、買主の総負担は高くなります。
また、面積の大きい土地は坪単価が妥当でも総額が重くなり、買主の数が減ることがあります。
前面道路については、前面道路が狭い土地は売れる?新潟市で売却前に確認したい接道・セットバック・駐車場の考え方でも詳しく整理しています。
このエリアで想定される買主
| 買主 | 主に見るポイント |
|---|---|
| 自宅用地を探す個人 | 生活利便性、道路、駐車場、建築総予算 |
| 建売業者 | 仕入価格、土地形状、道路、再販売時の土地建物総額 |
| 事業者 | 道路、視認性、駐車場、用途地域、土地面積 |
| 収益物件を検討する事業者・投資家 | 賃貸需要、建築費、融資、利回り、将来の出口 |
| 隣地所有者 | 敷地拡張、駐車場、土地利用の改善 |
同じ土地でも、買主によって価値の見方は変わります。
住宅用地だけで販売するのか、事業・収益用途も現実的なのか、隣地への売却を考える価値があるのかを、土地条件に応じて整理します。
住宅用地と収益用地の違いについては、収益用地として売るべきか、住宅用地として売るべきか|新潟市で土地売却前に考えたいことでも整理しています。
査定額を見るときに確認したいこと
女池・鳥屋野・出来島周辺で土地査定を受ける場合、査定額の高さだけではなく、その根拠を確認してください。
- 公示地価・基準地価をどう参考にしているか
- どの成約事例を比較しているか
- 現在販売中の競合をどう評価しているか
- 住宅用地・建売用地・事業用地のどれを想定しているか
- 道路・間口・駐車場をどう評価しているか
- 古家・解体費をどう考えているか
- 買主の土地建物総予算をどう想定しているか
- 売出価格と成約を想定する価格をどう分けているか
査定額は売却を保証する金額ではありません。
「なぜその価格なのか」「誰がその価格で買うのか」まで説明できるかを確認することが重要です。
土地査定の基本については、土地の査定価格はどう決まる?新潟市で見られる道路・間口・面積・買主層も参考にしてください。
このエリアで土地を売るなら、どう売り出す?
販売前に、まず誰を買主として想定するかを整理します。
住宅用地なら、
- 生活利便性
- 道路・間口
- 駐車場
- 建物配置
- 土地建物総予算
を分かりやすく伝えます。
建売業者や事業者も対象にできる土地なら、面積、道路、用途地域、上下水道、解体費、造成の必要性など、事業判断に必要な情報を整理します。
また、隣地と一体化することで価値が出る土地なら、一般市場だけではなく隣地への打診を検討することもあります。
隣地売却については、隣地に土地を売るべき?新潟市で隣地所有者への売却を検討するときの注意点で詳しく整理しています。
中央区の土地は、エリア名だけで査定しない
新潟市中央区といっても、駅南、万代、古町、白山、関屋、女池、鳥屋野、出来島では土地の使われ方も買主も違います。
女池・鳥屋野・出来島周辺では、中心市街地の商業性だけではなく、
- 車での生活動線
- 道路
- 駐車場
- 土地面積
- 住宅の建築総予算
を見ることが重要です。
中央区全体の土地売却については、新潟市中央区の土地売却で見られるポイント|立地・道路・駐車場・買主層の考え方も参考にしてください。
まとめ|2026年は上昇しているが、「坪単価=売却価格」ではない
2026年の公的価格では、今回確認した女池・出来島の3地点はいずれも前年から上昇しています。
- 女池神明1丁目:101,000円/㎡、約33.4万円/坪
- 女池4丁目:100,000円/㎡、約33.1万円/坪
- 出来島2丁目:146,000円/㎡、約48.3万円/坪
ただし、出来島2丁目は路線商業地であり、女池の住宅地とは評価の前提が違います。
また、鳥屋野については、2026年の公示地価・地価調査に町名「鳥屋野」の直接地点が確認できないため、近隣地点の数字を鳥屋野全体の相場としては扱っていません。
土地売却で重要なのは、
「周辺が坪いくらか」だけではなく、「その土地を誰が、何に使い、土地建物総額でいくらなら購入できるか」
まで考えることです。
公的地価が上昇していても、道路、間口、形状、面積、解体費、用途によって売りやすさは変わります。
公的価格、実際の成約、現在の競合、土地固有の条件を分けて確認したうえで売出価格を考えることが重要です。
女池・鳥屋野・出来島周辺で土地売却を検討している方へ
竹鼻不動産事務所では、新潟市中央区の土地について、公示地価や基準地価だけで査定するのではなく、実際の成約事例、現在の競合、道路、間口、土地面積、用途地域、買主の総予算まで確認しながら価格を整理しています。
「現在の土地価格だけ知りたい」「まだ売るか決めていない」「相続した土地を持ち続けるか迷っている」といった段階でも問題ありません。
売却ありきではなく、現在の価格感、想定される買主、売却・保有の選択肢を整理したい方は、新潟市の土地売却についてをご覧ください。
